お店の「こだわり」を伝え、見に来た人に「提案」できるサイトの文章術2018/2/19

今回はお店のこだわりを伝える方法です。

コンテンツの充実と明確なメッセージ伝達のために、「なにを」「だれに」を意識し、見に来た人に提案できるWebサイトを目指していきましょう!!

ホームページ訪問者は「提案」を欲しています!!

数年前まで、ホームページには自社で扱っている商品やサービスを一覧的に載せておくのが一般的でした。
「あれもあります、これもあります。あとは、ご自分で選んでください」と、情報の取捨選択を見に来た人にゆだねることが前提でした。

現在では、このような単なる「情報提供型」では物足りず、もう一歩も二歩も踏み込んだ「問題解決型」のホームページが求められています。インターネットには以前とは比べものにならないほどの情報があふれていること、それに伴い、ほかにはない個性的なホームページでないと利用者の印象に残らなくなってしまった、という時代の流れもあります。

ホームページにおける問題解決とは、利用者に対する「提案」があるかどうかだと考えます。
「ウチがこだわっているのはここ!!! だから、オススメはこれだ!!!」と、見に来た人に明確に伝える必要があります。

たとえば、ある日本そば店のホームページを見たとします。そばを、ダシを、天ぷらを、そのほかの料理を、どのような「こだわり」をもって作っているのか、「オススメ」はなにか、という提案を、見に来た人に提供することが、実際に足を運んでもらえるかどうか(ネットショップであれば購入してもらえるかどうか)のポイントです。

お店の「こだわり」や「オススメ」を、ホームページで文章や写真としてはっきりと伝えること。
それが、利用者への「提案」、引いては「満足」につながります。

こだわりを伝えるには「なにを」と「だれに」を意識する

日本そば店のメニューページを例に考えてみましょう。
もしメニューページが単なるメニューの一覧(メニュー名を並べているだけ)であれば、お店の「こだわり」や「オススメ」が伝わってきません。利用者は、数ある日本そば店のなかで、このお店に魅力を感じることはできないでしょう。

お店がぜひ食べてもらいたいそばを3つ選び、メニューページの上のほうで、写真やキャッチコピーでアピールするとよいでしょう。
実際の注文数からベスト3を決めるのもひとつの方法です。
「利用者は提案を欲していること」「情報にはメリハリが必要であること」を意識したページ作りが大切です。

お店のこだわりポイントとしては、原料はどこ産なのか、味つけや作り方で工夫しているポイント、お店の雰囲気作りや接客で心がけていることなどいくらでもあります。ひとつひとつきちんと把握し、ホームページでアピールできるかどうか検討しましょう。

どんなお客さんに来てほしいかをイメージすることも大切です。
地元の人だけに来てもらいたければ、地元だけで通用する言葉で、情報量も少なく、デザインもややぶっきらぼうなホームページでもよいかもしれません。

一方、他県の観光客にも足を運んでもらいたいのであれば、より一般的な言葉を選び、交通アクセス、駐車台数や席数、店舗や周辺の写真など、観光客に役立つ情報を掲載し、魅力を感じるデザインにする必要があります。

一般向けかツウ(通)向けか、という視点もあります。ツウ向けであれば、原料のそば粉などがアピールポイントになりえます。素材や製法を深く掘り下げたコンテンツを充実させ、ホームページ全体として「味のわかる人にだけ来てもらいたい」というテイストを貫くのがよいでしょう。

このように「なにを」だけでなく「だれに」を明確にすると、ホームページの充実とメッセージ伝達の両面で高い効果が期待できます。

まとめ

現在のホームページは、問題解決(提案)型ホームページでないと、訪問者の目には魅力的に映りません。

・お店の「こだわり」をメッセージとして伝えること
・「なにを」「だれに」伝えるのかを意識すること
このふたつが大切です。

より身近な言葉でいえば、「ウチは○○にこだわっているから、△△のようなお客に来てほしい」ということを明確にし、見に来た人にキチンと伝えることが、問題解決型ホームページのポイントです。

今一度、お持ちのホームページが「なにを」「だれに」向けて発信しているホームページなのか見直してみてはいかかでしょう。