【ライティング】WEBライティングきほんの「き」 文章を組み立てる2018/12/10

文を組み合わせる

キーワードが文になったら、仕上げとなる組立てを行います。これが完了すれば、最終形である「コンテンツ」という文章群の完成となります。


港にあふれる文章術やライティング手法では、先に設計図を作ることが推奨されています。しかし今回は先に部品(キーワード)を集め、そこから設計図を作る方法をレクチャーします。
先に設計図から作る理由は「設計図を書くことができないからライティングがはかどっていない」はずだからです。
まだ全体が見渡せていないのに、最初から設計図を書けというほうが無理ということです。


この記事を読む前に先に「部品(キーワード)集めについて」の記事を読んだほうがわかりやすいと思います。

文を並べる順番

WEBライティングに「起承転結」は適さない

文章構成の基本的な形、つまり設計図は、「起承転結」だといわれています。

・・・物事のきっかけとなる現象、事実
・・・「起」の事象についての説明や、それにより問題や推移を述べる
・・・「承」とは別の事象や、それまでの流れと違った展開
・・・起承転すべてを関連づけて締めくくること

ただしこの起承転結が、どんな文章の構成にも必ず当てはまるとは限りません。
特にWEBライティングに限れば、当てはまらないことのほうが多いといえます。
理由は、ビジネスのように「結論」を大事にする場合や、あるいは必要な情報を素早く伝えるための文章には不向きだからです。

WEBライティングは結論が先

起承転結のように結論が最後にある文章構成では、ターゲットは途中離脱してしまい、WEBでは読みにくいと感じる人まで出てきます。これはかなりデメリットになります。
また「」の部分(流れを変える)に該当する文章を書くことで、ターゲットが混乱して誤解を招くというデメリットすら生じる可能性があります。
WEBコンテンツやビジネス文章では「先に結論を書く」ことが必要なのです。

最初に、設計図を書くよりも先にキーワードを書き出し、重要性が高いものから並び変えた理由は「先に結論を書く」ためでもあります。

そうはいっても、根拠は不可欠

しかし、ただ結論を書いただけのWEBコンテンツでは、ターゲットに十分な満足感を与えることはできません。
確かにターゲットが最終的に求めているのは結論ですが潜在的にはその結論を納得するための材料も求められているからです。

たとえばあなたがわからないことがあり、その答えを知っている人に尋ねたとします。その際に相手が結論だけを答えた場合と結論と理由を答え場合、どちらの返答が納得できるでしょうか。
明らかに後者のほうが印象よく感じるのではないでしょうか。


いちいち説明しなくても誰もがわかっているようなことなら、説明は不要だと思うかもしれません。しかしそれは、自分だけの勝手な思い込みである可能性があります。
人はわからないから検索するのです。

まとめ

  • WEBコンテンツやビジネス文章では「先に結論を書く」ことが必要。
  • ターゲットが最終的に求めているのは結論ですが潜在的にはその結論を納得するための材料も求められている